空事

発行元:スイッチ・パブリッシング
発行日:2005-05-25

荒木経惟にとっての2004年を問うと、「空」と答えた。
他人から恋人へ、恋人から夫へ、そして子供を得て家族を形成し変化してく男女の関係。
「何故か悲しかった。この年だけは飛行機雲は空を切り裂くように私には見えてきた」
荒木経惟の言葉の先には歌人宮田美乃里がいた。
「片乳房しかない 私の裸体を撮ってはいただけないでしょうか」
荒木経惟は圧倒的な存在に感動し記憶していく。定着させたのは花と人生。
享年三四歳 二〇〇五年三月二十八日に亡くなった歌人の若すぎる死を追悼するための写真集。
「『空事』は、桜の季節には何故か悲しい」

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